2016.01.05
あけましておめでとうございます。
本年もより一層、良い医療を提供できるよう、スタッフともども精進してまいります。
本年もよろしく願いいたします。
さて、挨拶の後で今回のコラムのタイトルは、なんか不思議な感じですね。
でも今回の内容は、歯科の『治療の内容』ではなく、『治療の根本』です。
歯科医院へは痛くなったり、気になる所が出てきたり、悪くしないようにといった理由で通院されると思います。
でも歯科でできることは・・・
『お手伝い』だと私は考えております。
歯は自然治癒能力はありません。
なので、どんなに『治した』と言っても、人工物で無くなった歯の部分を『補った』にしかすぎなく、後に何らかのトラブルが起きることは十分に考えられます。
歯茎には治癒能力があります。
かなり初期の頃であれば、ある条件を満たせば自然治癒していきます。
しかし、いくつかの条件を満たさないと治ってきません。
ですので悪くしないことがまずは大事。
我々の仕事は、
悪くならないようにアドバイスをする。
悪くならないようにサポートする。
悪くなってしまったら悪くなったところを取り除き、機能を修復する。
悪くなってしまったらさらに悪くならないようにアドバイスをする。
こんな感じです。
ただし、被せ物1つでも、適合や設計1つでその後の予後も変わっています。
ですので我々医療人の腕も大事ですが、根本は患者様1人1人が『悪くしない!』と高いモチベーションを持てるかどうかなんです。
全てを我々に任せますというスタイルでは絶対に良くなりません。
本当に任せていただくのであれば、2~3日に1度来院して頂き、我々がクリーニングを行えば悪くはならないでしょう。
保険のルールもありますので、当然これは自費診療になります。
ですので、患者様のモチベーションが大事なんです。
そのために、様々な知識を知って頂きたい!
まずは自分のお口の中の状態を知ること。
そして、今後どんなリスクが起きうるのかを知ること。
そして、そのリスクを回避するために何をしなければいけないのかを知ること。
患者様1人1人がお口の中にトラブルが起きないことが我々の真の願いです。
我々歯科医療人の仕事内容が、失ったものを治すから、失わないように予防するに変わることが究極の『夢』なんです。
今回の長い文章を最後まで読んで頂きありがとうございます。
そして新年早々、強い思いを文章にしてすみません。
今年が皆様にとってより良い年になりますよう願い、今年最初のコラムを終わりにします。
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