祖父、父が歯科医師であったため、あとを継ぐため、歯科医師になるために愛知学院大学歯学部に入学しました。
歯学部卒業後、勤務医として働いている中で、大きく疑問に思うことがありました。それは、『連結した被せ物が、歯根ごと抜けてくるのはなぜだろう？』、『虫歯の処置が終了しても、また虫歯ができて来院するのはなぜだろう？』ということでした。
その疑問の解決のために、様々なセミナーに参加する中で、とある出会いがありました。
それは、『スウェーデンの考え方を取り入れた歯周治療』と『歯科治療のブラッシュアップ』です。歯が動揺するから連結して動揺を止める。でも、根本の歯周治療をおろそかにしているため、歯が抜ける結果になった。
虫歯を治すことばかり考え、口腔内清掃状態や生活習慣を気にしていなかったため、比較的短い期間で虫歯ができるサイクルを止めることができなかった。こんな失敗に気づくことができ、歯周治療に力を入れるようになりました。
歯周治療をベースに考えることで、審美補綴の自然感が良くなり、補綴物の適合が上がり、何より今後起こりそうなことが分かってくるようになりました。
また、歯科治療のブラッシュアップを行ったことで、私の現在の考えを再認識しました。それは、『あたりまえの事を、あたりまえに行う』ということです。
勤務医時代は時間に追われ、以下に効率よくやるかを意識していました。
しかし、それでは質の高い診療はできないということ再認識し、あたりまえの事、すなわち教科書で習うことをしっかりと行うことにこだわりをおくようになりました。
なんで痛みが取れないの？なんで脱離してくるの？なんで虫歯が多発するの？などの原因も、あたりまえの事を、あたりまえに行うことで解決できることに気づきました。
死して、勤務地の方針では、学んだことをすべて活用できないと思い、開業することを決めました。勤務医生活をおくる中、勉強したいろいろなことを、多くの患者様に還元したいと考え、実家のクリニックではなく、現在の住所であるみよし市で開業することになりました。