2013.11.05
11月になって寒さが増しました。
周りで風邪をひいている方が多くなりましたがいかがお過ごしでしょうか。
風邪はひいていませんが、原因不明の不眠症に襲われている後藤です。
眠たいのに寝れないのはなんででしょうか。
さて、今回は不眠症のことを書きたいんじゃなんです。
11月はセミナーの月!
第1発目は東京、汐留で行われた特別講演会。
ジャ ジャーン!
これです!
歯周病、インプラントについて、世界の権威ある名誉教授2人の講演会です。
ちなみに左の ヤン リンデ教授は、歯周病の教科書に出てくる方。
日本は違いますが、世界の多くの国では、歯周病の教科書はリンデ教授が書いた本を使っている、そんな方。
そんな教授に直接講演していただけるため、3日の日曜日と4日の祝日に参加してきました。
参加人数は650人との発表があり、こんな会場です。
多くの先生方が参加して見えました。
さて、今回は歯周病、そしてインプラント、インプラント周囲炎などなど、トピック満載でした。
最近、インプラント治療が多く問いあげられていますが、インプラントも万能じゃあありません。
僕も決して歯がないところの最高の治療法だとは言いません。
だって、問題もあるから。
その問題、『インプラント周囲炎』が起きるのは歯周病と同じですが、そこがどうなっているのか、治療はどうしたらよいのか、その選択は・・・などなど、論文ベースで話していただきました。
論文ベースで話すということは、経験談で話す事と違います。
さまざまな実験、動物実験なども含みますがそれを行い、いろんな『なぜ?』を解決していった報告が論文。
つまり、これ以上の裏付けはないんです。
1890年代とかそんな古い時代から最近のものまで、いろいろなことを語っていただきました。
そもそも、日本の歯周病学はアメリカの流れを受けており、現在でもそうだと思います。
しかし、元奥羽大学歯周病学教授・岡本浩先生がスウェーデンのイエテボリ大学でヨーロッパの歯周病学を学び、日本に持ってきたのが始まりです。
この話は長くなりますのでまたの機会に。
さて、今回の講演会では多くのことを学び、今まで勉強してきた事の復習ができました。
歯周病学もインプラント学も、「もう研究することはない!」ってところまで行っていたら臨床家の僕たちも楽でしょう。
でも歯周病はともかく、インプラントはまだまだ研究の余地がある、そんな状態です。
「ではインプラントは危険な方法なの?」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
安全にできるようになっていますし、何か起きてもリカバーできるようになってきています。
ただ、ごく希に、利益を優先し、常識離れしたことをする心無い歯科医師がいるので危険に思われるのです。
診断をしっかりとしないで、準備を怠ってインプラントをするので・・・
いやいや、今回は愚痴ではありませんね。
セミナーの話に戻りましょう。
今回の2人の講演は、脳みそ的にはすごく疲れましたが勉強になりました。
臨床ばっかやっていくと、どこかで基本を忘れそうになる時があるんですが、今回の様な話を聞くと、いかに基本が大事かと気づかせてくれます。
どんな世界でも同じだと思います。
僕の中では、岡本先生に出合い、ヨーロッパ、それもスカンジナビアの歯周病学に出合い、確固たる治療のコンセプトができました。
『生物学的根拠に基づく治療』
これです。
まだまだ勉強しないといけないことは多いですが、このコンセプトを決して変えず、歯科医師として成長できればいいと思います。
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