2017.03.06
3月になり暖かくなってきました。
陽のあたる歯科の変化といえば、スタッフの一人が産休に入りました。今から楽しみです!
さて、最近、テレビでやっていた、『歯磨きは食後すぐに磨いてはいけない!』という内容に対しての私なりの考えを述べさせていただきます。
まず、食事をすると、食事中の糖を分解し、細菌が酸を作り出します。その酸が歯の表面のミネラルを分解していき、それが進行しすぎると虫歯として穴があきます。
でも、このミネラルは放出するばかりではなく、無くなったものは唾液中のミネラルがまた付着することで元に戻ります。
これを再石灰化と言います。
食事後にすぐ磨いてはダメという考えは、『この再石灰化している最中に歯を磨くことで、再石灰化の効果が失われ、ミネラルが失われてしまう』ということ。
プラーク(歯垢)が無く、食渣(食べかす)だけを除去する目的であれば、食後すぐに磨かなくても問題は無いかと思います。
しかし、プラークが付着している方や、虫歯がある方はそうではないかと思います。
プラークには当然細菌が住み着いているのですが、プラーク中にはチャネルという隙間が開いており、ここを唾液や薬液が通過していって、プラーク中に極端に浸透しにくいという事もありますので、プラークは機械的除去が必要になります。
虫歯は当然穴があいています。
ここには当然細菌が住み着いていますし、細菌のエサである糖を無くすことが必要になります。虫歯の部分では再石灰化を待っているのではすごく心配です。
ですので、陽のあたる歯科では、今までどおり、食後になるべく早めに磨くことをお勧めしています。
ちなみに、日本保存学会や日本歯周病学会は、「食後にすぐ磨かないという方法を勧めているわけではありません」と報告しております。
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