2014.05.17
暖かくなり、田畑の仕事をする方をよく目にします。
芝の手入れに手をやいている後藤です。
さてさて、前回に引き続き、今回も歯についての話です。
今回は被せ物について ・ ・ ・
虫歯が広範囲に広がっていたり、神経を取るくらい大きく歯が無くなっている場合は機能を回復するために被せ物を入れなければなりません。
被せ物には大きく分けて2種類
保険対応の物と自費診療の物。
今回は保険の物を説明します。
保険の被せ物はパラジウム合金による金属の被せ物(以下 FCK)、金属の被せ物の外側に白い樹脂を張り付けたもの(以下 前装冠)、セラミックスと樹脂を混ぜた白い被せ物(以下 HB)があります。
FCKは皆さんがよく言う、「銀歯」というものです。
FCKの一番のメリットは、『安い』という事。
保険対応ですからね ・ ・ ・
しかしデメリットは ・ ・ ・ というと、『見た目が悪い』『アレルギーを引き起こすことがある』『適合が他の種類の被せ物と比べると劣る』などが挙げられます。
一番のデメリットはやはり『見た目』です。
笑った時、写真に写った時など、奥歯が光るのは ・ ・ ・ ねぇ。
ちなみに適合が良くないというのは、型取りの材料、模型を作る石膏の材料などが大きく影響しています。
前装冠は前歯のみに適応できる被せ物です。
金属の被せ物の唇側を削り取りそこに歯と同系色の樹脂を張り付けたもの。
メリットは、『保険で見える所は白い被せ物が入る』という事。
デメリットは、『白い樹脂の部分が時間の経過とともに変色していき、不自然な黄色になる』こと、』『アレルギーを引き起こすことがある』『適合が他の種類の被せ物と比べると劣る』という事でしょうか。
HJKは白い樹脂の被せ物です。
メリットは、『白い被せ物が保険で入る』という事。
ただし適応症には保険のルールがあり、歯の場所だったり、咬み合わせによっては適応できない場合がありますので、皆さんができるものではありません。
デメリットは、『時間の経過とともに色が変色する』『適合が悪い』『保険適応のセメントでは接着力が低い』『歯よりも硬くはないので擦り減っていく』『被せ物に臭いが付くことがある』といったところでしょうか。
私個人的にはHJKはお勧めしておりません。
上記のようなデメリットが多すぎる為です。
樹脂が入っているため、被せ物は歯ほど硬くはなく、強度を出すためには被せ物自体の厚みを持たせなくてはいけません。
神経が残っている歯では多く削ることになり、痛みの原因につながることもあるし、神経を取り除き、金属の支柱が入っている歯では被せ物が割れやすくなります。
しかしどの保険の被せ物の一番の問題はセメントです。
セメントも保険対応のものとそうでないものがあります。
被せ物は割れたりしなければずっともちますが、持たないのがセメント。
一般的に、保険の被せ物のもちは7年と言われています。
もちろんもっと長く持つ場合もあるし、もっと短い場合もあります。
被せ物の適合具合とセメントの接着力 ・ ・ ・ これが大きくかかわってきます。
歯は当然削らない方が良いです。
一度被せた歯がなるべく長く持つように、歯科医師も技工士も考えておりますが、やはり限界があるのはこの部分です。
今回は保険の被せ物のみの特徴を書きましたが、次回は保険外の物について書きますね!
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