2014.05.14
過ごしやすい時期はほんと少ないですね!
最近はもう『暑い』と感じている後藤です。
今回は久々に歯の話。
虫歯の健診の時に「シーオー」とか「シーツー」とか言ってますよね。
ご存知の方も多いかと思いますが、虫歯の大きさを表しています。
学校健診では大きさにかかわらず、『C』と表記する場合もあるし、処置済み歯を『〇』とする場合もありますが、陽のあたる歯科ではお口の中の状態をそのまま記録しています。
まずは虫歯の大きさから。
虫歯の大きさにより、C0、C1、C2、C3、C4と5段階に分かれます。
『C0』は要注意虫歯となっており、厳密にいうと虫歯です。では治療が必要かと言うと必要ではありません。要観察虫歯と表記することもあります。
『虫歯は削らないと治らない!』と思われていますが、それはC1~C3までの話。
C0は元に戻る、健全な状態に戻る可能性を持っている状態。
削った歯は元に戻りません。
だから削らなくていい状態なら、削らない方がいいんです。
『C1』は歯の表面のエナメル質内の虫歯。
虫歯はありますが、エナメル質内に痛みを感じる機関がないため、痛みを感じることはありません。
もちろん、治療中もエナメル質のみを削るのであれば痛みはありません。
しかしC1からは歯に実質欠損(穴)があいている状態なので良くて現状維持。
削って治療する場合は大きく削る必要はないでしょう。
『C2』はエナメル質の下の象牙質まで虫歯は進行した状態。
象牙質には痛みを感じる機関があるため、しみたり、痛みを感じることがあります。
象牙質はエナメル質よりもやわらかいため、虫歯の進行も速くなります。
「歯医者に行ったら大きく削られた!」とおっしゃられる患者様もみえますが、これはエナメル質に小さな穴が開き、象牙質内に到達。 前記のとおり、エナメル質と象牙質では虫歯の進行速度が違うので、象牙質内で見た目以上に広がり、結果、大きく削らないといけなくなるのです。
治療法は、虫歯の大きさと咬み合わせの状態によって異なりますが、樹脂を詰める、もしくは型取りをしてはめ込むタイプになることが多いです。
『C3』は歯の神経まで虫歯が到達した、もしくは到達しそうな状態。
神経まで到達した虫歯は、神経をとらないと痛みが強く出たりします。
当然神経を取り除くだけの大きな穴を歯に開けないといけないし、咬んだ時に痛みが出やすいので咬み合わせも落としたりします。
神経を取り除いた後は、機能を回復する必要がありますので、穴を埋め、被せ物で機能回復をいたします。
『C4』はさらに虫歯が進行し、最終的な被せ物も入れることができない状態。
この場合は残念ではありますが、抜歯となります。
ずらずらっと書きましたが、以上が虫歯の進行による表記です。
健診の時に「C」の表記を、注意して聞いてみては!
その他の表記についてはまたの機会に!
投稿者: